ロードバイクのタイヤの適正な空気圧はどのくらい?空気圧を保つメリットも解説

「ロードバイクがなんだか重い…」
「前よりスムーズに進まなくなった気がする…」
そんな感覚に心当たりがあるなら、タイヤの空気圧を疑ってみましょう。実は、快適で安全なロードバイクライフを送るうえで、空気圧の管理はとても大切なポイントです。
本記事では、ロードバイクのパフォーマンスに大きく影響するタイヤの空気圧について、チェックの仕方から適正に保つ理由、空気が抜けやすいときの対応まで、わかりやすく解説します。
本記事で紹介する内容
- タイヤの空気圧はどう確認すればいい?
- 適切な空気圧を保つと、どんなメリットがあるの?
- すぐに空気が抜けてしまうときの原因と対策
目次
空気圧、気にしてますか?
「タイヤの空気圧って言われても、正直よくわからない…」
そんなふうに感じる方は少なくありません。実際のところ、空気圧の管理をしっかり行っている人のほうが珍しいのが現状です。
ですが、空気圧を無視して乗り続けると、以下のようなトラブルにつながる可能性があります。
- 漕ぐのに余計な力がかかる
- パンクしやすくなる
- タイヤの消耗が早まる など
「なんだか進みにくい」「ペダルが重たい気がする」といった違和感があれば、まずはタイヤの空気が足りているかを確認してみましょう。適切な空気圧は、快適な走行のカギです。
ロードバイクの適正空気圧
ロードバイクはタイヤが細く、適切に空気圧の管理をしたい自転車です。
一般的に、ほかの自転車と比べると高い空気圧が適切とされていますが、タイヤごとに適正空気圧は異なります。
その目安はタイヤの側面に記載されているので、まずはそこを確認してみましょう。
たとえば、「△〜◯psi」「max.120psi」「◇〜◯bar」といったように、空気圧の範囲や上限値が書かれていることが多いです。その範囲内で空気を入れるのが基本です。
この記載には幅がある場合も多く、ロードバイクの使い方や好みに応じて空気圧を調整することができます。
スピード重視で軽快に走りたいなら高めに、段差の多い道や乗り心地を優先したいときはやや低めになど、好みに合わせた空気圧の調整もひとつの楽しみです。
空気圧の確認方法
では、現在の空気圧はどのように確認すればいいのでしょうか?
ここでは、空気圧の計測方法と空気圧の単位について解説します。
空気圧の計測方法
自転車のタイヤの空気圧を手軽にチェックするには、「空気圧ゲージ付きのポンプ」を使うのがもっとも簡単です。空気を入れながらそのまま空気圧を確認できるため、初心者でも扱いやすく、日常のメンテナンスに重宝します。
特別な工具を用意する必要もなく、数値が見えるので管理がしやすいのもメリットです。
ただし、空気圧計は機種によって多少の誤差が出ることもあるため、毎回同じポンプを使うとより正確な管理ができます。
また、バルブに差し込むだけで空気圧を測定できる専用のゲージもありますが、こちらは空気を入れる機能がないため、計測専用としての使い道になります。
空気圧計付きのポンプが無い場合は?
もし空気圧計付きのポンプや専用の測定器が手元にない場合でも、不正確にはなりますが、タイヤの接地部分を指で押してみて判断することができます。
この方法はあくまで感覚的なチェックになりますが、以下のような感触が一つの目安になります。
- 男性:強めに押して、ほんの少しへこむくらい
- 女性:力いっぱい押しても、全くへこまないくらい
ただし、このチェック方法は個人差や気温の影響も受けやすいため、どうしても正確な数値とはズレが生じます。あくまで応急的な判断方法として活用し、可能であれば空気圧ゲージでの測定をおすすめします。
空気圧の単位
自転車のタイヤに使われている空気圧の単位には、いくつかの種類があります。
- bar(バール):ヨーロッパを中心に使われており、特にマウンテンバイクのような太めのタイヤに多く見られます。
- psi(ピーエスアイ):主にアメリカで一般的に使われている単位です。
- kPa(キロパスカル):国際的な気圧の単位で、1barは100kPaに相当します。
タイヤによって使用されている単位が異なるため、空気を入れる際は、必ずタイヤに書かれている単位を確認しましょう。
空気圧ゲージ付きポンプを使う場合も、タイヤに表示された単位と同じものを使わないと、正確な空気圧が把握できなくなってしまいます。計測時は単位の確認を忘れずに行うことが大切です。
ロードバイクに空気を入れる際の注意点
ロードバイクに空気を入れる際は、バルブに注意してください。バルブとは、ロードバイクのタイヤに空気を入れる口のことです。
バルブは、大きく3種類あります。
- 英式バルブ
- 米式バルブ
- 仏式バルブ
ロードバイクは仏式バルブが多い傾向にあります。しかし、絶対ではないのでまずはバルブがどの種類なのか確認してください。
仮に、異なるバルブ用の先端部分を購入してしまうと、使えずに空気を入れられないといったことになりかねません。
また、空気を入れる頻度にも気をつけましょう。目安は1〜2週間に一度と言われていますが、使い方によって最適な頻度は異なります。
空気圧を適切に保てていないと、パンクしやすくなるので注意が必要です。
定期的に空気圧をチェックして、自分のロードバイクはどれくらいで空気が抜けていくかを把握するのがおすすめです。
空気圧を適正にすることで得られるメリット
空気圧を適正にすることで得られるメリットは、大きく4つあります。
- パンクのリスクが減る
- こぎが軽くなる
- タイヤ寿命が長くなる
- 振動を吸収してくれる
メリットを詳しく見ていきましょう。
パンクのリスクが減る
自転車に乗るうえで、パンクのリスクはどうしてもつきものです。ですが、タイヤの空気圧を適正に保つことで、そのリスクを大きく減らすことができます。
たとえば、空気が不足した状態で段差に乗り上げると、チューブがホイールのリムと地面の間に挟まれてしまい、いわゆる「リム打ちパンク」が起きやすくなります。
一方で、十分な空気圧が保たれていれば、リムと地面の距離が確保されるため、こうした挟み込みによる破損は起こりにくくなります。
パンクは修理にお金がかかるだけでなく、走行中に起きれば転倒や事故の原因にもなりかねません。空気圧の管理をきちんと行うことは、安全性とコストの両面から見ても、非常に重要なポイントです。
こぎが軽くなる
タイヤの空気圧をしっかり管理することで得られるメリットのひとつに、「こぎやすさの向上」があります。
すでに少し触れましたが、空気圧が不足しているとタイヤがつぶれ気味になり、地面との接地面が広くなります。その結果、摩擦が増え、ペダルが重く感じられることがあります。
逆に、適正な空気圧を維持していれば、タイヤと地面の接地面積が小さくなるため、抵抗が減ってスイスイと進みやすくなります。軽やかにこぎ出せるだけでなく、長距離の移動でも疲れにくくなるでしょう。
タイヤ寿命が長くなる
空気圧を正しく保つことは、快適な走行や安全面だけでなく、タイヤの寿命を延ばすことにもつながります。
適正な空気圧を維持していれば、パンクのリスクが軽減されるだけでなく、タイヤやチューブの摩耗も抑えられます。その結果、タイヤ全体が長持ちし、交換の頻度を減らすことができます。
一般的に、自転車のタイヤは3年ほどでの交換が目安とされていますが、空気圧の管理をしっかり行えば、それよりも長く使える可能性があります。タイヤの寿命が延びれば、交換にかかるコストの節約にもなりますね。
なお、タイヤの寿命について詳しく知りたい方は、別記事で詳しく解説していますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
振動を吸収してくれる
タイヤの空気圧が適切に保たれていると、地面からの振動をしっかり吸収してくれるため、乗り心地がぐっと良くなります。
反対に、空気圧が合っていないと細かな衝撃がそのまま体に伝わりやすくなり、特に長距離の走行では疲労やストレスの原因になってしまいます。
適正な空気圧であれば、段差や路面の凹凸による衝撃を和らげてくれるので、スムーズで快適なライドが楽しめます。普段使いはもちろん、通勤・通学やサイクリングでも違いを感じられるはずです。
タイヤの空気がすぐ抜ける場合は寿命かも
「空気を入れてもすぐ抜けてしまう…」
そんなときは、タイヤ自体の寿命が近づいている可能性があります。
タイヤの劣化が進むと、空気が抜けやすくなったり、ひび割れが出たりと、不具合が起きやすくなります。こうなると、多くの方がタイヤの交換を検討することになります。
タイヤ交換は、自転車店に依頼するのが一般的ですが、自分で整備できる知識や工具があればDIYも可能です。ただし、どちらにしても時間やコストがかかる点は避けられません。
さらに、タイヤが寿命を迎えているということは、それだけロードバイクを長く使っている証拠。タイヤだけでなく、他のパーツにもガタがきていることが多く、修理を進めるうちに「思ったより費用がかさんだ…」というケースも少なくありません。
そんなときは、思い切って自転車自体の買い替えを検討するのもひとつの選択肢。結果的にコストパフォーマンスが良くなる場合もあるので、修理費が高額になりそうなときは、買い替えも視野に入れてみましょう。
買い替えの際はロードバイクを売ろう!
買い替えを検討しているなら、今使っているロードバイクを売却することもお忘れなく。
もちろん、不要になったロードバイクをそのまま処分するのも一つの方法ですが、買取サービスを利用して現金化できれば、そのお金を新しい自転車の購入費用に充てることができます。結果的に、よりお得に乗り換えができるというわけです。
さらに、購入する自転車がきちんと整備された中古車であれば、すぐに修理やパーツ交換が必要になる心配も少なく、費用を抑えて安心して乗り出せます。
ロードバイクの買取価格や相場の目安については、別の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
ロードバイク売るならアップガレージサイクルズ
「でも、どこでロードバイクを売ればいいのかわからない…」
このような人は、アップガレージサイクルズにお任せください。
アップガレージサイクルズは長年リユースビジネスに携わっており、これまでに得たノウハウから管理コストを削減し、高価買取を実現しています。
そして、自転車はパーツごとに査定するため、カスタムされていても問題ありません。さらに、ウェアやヘルメット、空気入れなども買取対象であるため、たくさん売っていただければその分買取価格も高くなります。
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まとめ
「ペダルが重い」など、タイヤに違和感があるなら空気圧の低下が原因かもしれません。そのようなときは、空気圧の計測をしてみましょう。
ロードバイクの場合はタイヤが細いので、とくに空気圧の管理を適切に行いたい自転車です。ほかの自転車と比べると、適正空気圧が高い傾向があります。
ただし、「ロードバイクならこの空気圧です」と一律で決まっているわけではなく、モデル、メーカーごとに適正空気圧は異なります。タイヤ側面に記載されている空気圧を確認してみてください。
また、ロードバイクに空気を入れる際は、バルブの種類と頻度に気をつけましょう。
どうしても空気がすぐに抜けてしまう場合は、タイヤの寿命かもしれません。そして、タイヤの寿命がきているということは、ロードバイク本体の寿命も近い可能性があります。
そのため、いっそのこと買い替えたほうがお得になるケースがあります。買い替えの際は、古いロードバイクを売却するのがおすすめです。
売却して得たお金を新しい自転車の購入費用に充てれば、よりお得に乗り換えられるので、ぜひ試してみてください。