【最新】自転車の飲酒運転の罰則強化!?逮捕されたらどうなる?

2024年11月に自転車の飲酒運転の罰則が強化されたのをご存じでしょうか?そもそも自転車でも飲酒運転はNGですが、道路交通法の改正により新たな罰則が追加されました。
そこでこの記事では、2024年11月の道路交通法改正で何が変わったのか詳しく解説します。また、自転車の飲酒運転で事故を起こすとどうなるのかについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事でわかること】
- 2024年11月の法改正について
- 自転車の飲酒運転で事故を起こすとどうなるのか
- 自転車の飲酒運転で逮捕されたらどうなるのか
目次
自転車の交通事故は増加傾向にある
自転車に関する事故は、平成26年から令和1年まで減少傾向にありましたが、令和2年を境に年々増加しています。さらに、令和2年から令和5年にかけて約5,000件増加しており、全交通事故に占める割合も2割を超えています。
このように近年自転車に関連した交通事故が増えていることから、2024年11月の道路交通法改正により自転車の運転に関するルールが強化されました。
参照:政府広報オンライン『2024年11月自転車の「ながらスマホ」が罰則強化!「酒気帯び運転」は新たに罰則対象に!』
【法律違反】自転車の飲酒運転はNG
2024年11月に道路交通法が改正されましたが、そもそも改正前から自転車の飲酒運転はNGでした。道路交通法第65条にも、以下のように記載されています。
「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない。」
引用元:道路交通法
車両等には自転車も含まれており、この一文自体は法改正前から変更はありません。さらに、以下のことも禁止されています。
- 飲酒している人に車両を貸す
- 運転する予定のある人に飲酒させる
- 運転手が酒気を帯びていることを知っていながら運転させる
お酒を飲んだのに自転車に乗る人を見かけたことがある人もいるかもしれませんが、本来は法律違反です。自転車は免許がいらないので、自動車よりも法律などへの理解が甘くなることがあるため注意が必要です。
2024年11月の法改正で何が変わった?
2024年11月の法改正では、酒気帯び運転を対象とした罰則が新たに追加されました。法改正前は、酒気帯び運転の罰則を明示した条文はありませんでした。実際、従来の条文には軽車両を除くと記載されています。
しかし、今回の法改正で、自転車でも酒気帯び運転をすれば「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」に処する旨が明記されました。政府広報オンラインでも、以下のように発表しています。
『「自転車の酒気帯び運転」が新たに罰則の対象とされました。自転車の酒気帯び運転に関しては、運転をした本人はもちろん、酒気帯び運転をするおそれがある者に対し酒類を提供した者等、酒気帯び運転をほう助した者にも罰則が科されます。」』
引用元:政府広報オンライン「2024年11月自転車の「ながらスマホ」が罰則強化!「酒気帯び運転」は新たに罰則対象に!」
また、危険行為を3年以内で2回以上行った場合は、自転車運転者講習を受けなければなりません。そして、酒気帯び運転は危険行為に追加されたので、講習の対象となりました。
もし自転車の飲酒運転で事故を起こすとどうなる?過失割合は?
では、もし自転車の飲酒運転で事故を起こすとどうなるのでしょうか?相手が歩行者、自転車、自動車の3つのケースで違いを確認します。
歩行者が相手のケース
自転車の飲酒運転で事故を起こしたときに、相手が歩行者であれば自転車側の過失が大きくなることが多い傾向にあります。これは、道路交通法上、歩行者が最も保護されるべき存在にあたるからです。
たとえば、横断歩道や歩道内など、歩行者の安全が確保された場所で事故を起こすと、自転車側の過失割合が100%になることも珍しくありません。
歩行者側に過失がある場合はもちろん考慮されますが、基本的には自転車側の過失割合が高くなると認識しておきましょう。
自転車が相手のケース
相手が自転車だった場合は、過失割合が半々の50%になるのが基本です。しかし、飲酒運転だったときは過失割合は変わります。酒気帯び運転なら5~10%ほど、酒酔い運転なら5~20%ほどが加算されます。
自動車が相手のケース
自動車が事故の相手であるときは、基本的に自動車のほうが過失割合は高くなります。これは、自転車のほうが大きな被害を受ける可能性が高いからです。
ただし、自転車側が飲酒していると過失が認められることもあります。たとえば、酒気帯び運転なら5~10%ほど、酒酔い運転なら5~20%ほどが過失割合に加算されることは覚えておきましょう。
自転車運転者講習を受けなければならない場合も
自転車の酒気帯び運転が危険行為に追加されました。3年以内に2回以上危険行為を行うと、自転車運転者講習を受けなければならなくなります。
無視するとペナルティを受ける可能性もあるため、注意が必要です。
自転車運転者講習制度とは何か
自転車運転者講習制度は、交通安全の知識について再度学ぶことを目的に設けられた制度です。この制度は、交通ルールを守らないどころか、違反を繰り返す自転車運転者が対象です。
受講命令を出すのは住んでいる都道府県の公安委員会で、指定された場所(運転免許センターなど)で講習を受けます。
講習は3時間程度で実技はありませんが、手数料6,000円を徴収されます。
受講を無視すると罰金の可能性もある
自転車運転者講習は、任意での参加ではなく受講命令を出される義務です。そのため、仮に受講を無視すると5万円以下の罰金が科される可能性があります。
受講期限は、都道府県の公安委員会が講習命令書を交付した日から3ヶ月以内と決められています。期限内に受講しなければ、罰金の対象です。
自転車の飲酒運転で逮捕されたらどうなる?
自転車の飲酒運転で現行犯逮捕された場合は、警察署で身柄を拘束されます。これは、事故を起こしていない場合も同様です。留置所で48時間取り調べを受けて検察に送致され、さらに24時間を上限として検察官から再度取り調べを受けます。
自転車の飲酒運転で逮捕された場合は、最大72時間は家族と会えないと覚悟したほうがよいでしょう。
また、検察官の取り調べのあと勾留が必要だと判断されたら、留置所あるいは拘置所に最大20日間身柄が拘束されてしまいます。
その間会社や学校には行けないので、何かしらの影響は出るでしょう。最悪の場合クビになったり、退学になったりする可能性もあります。そのため、自転車の飲酒運転は軽く考えてはいけません。
自転車の飲酒運転に関するよくある質問
自転車の飲酒運転に関するよくある質問は、以下のとおりです。
- 自転車でも飲酒運転になりますか?
- 自転車でお酒を飲んでいたら罰金はいくらですか?
- 自転車で飲酒運転すると赤切符ですか?
一つずつ回答を確認していきます。
自転車でも飲酒運転になりますか?
自転車でも飲酒運転になります。2024年11月以前も、自転車の飲酒運転は法律違反でした。今回の法改正では自転車の酒気帯び運転の罰則が追加されています。
自転車でお酒を飲んでいたら罰金はいくらですか?
自転車の飲酒運転に関連する罰則は、以下のとおりです。
- 酒気帯び運転をした場合:3年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 自転車の飲酒運転をするおそれがある者に自転車を提供し、その者が自転車の酒気帯び運転をした場合:自転車の提供者に3年以下の懲役または50万円以下の罰金、酒類の提供者に2年以下の懲役または30万円以下の罰金
- 自転車の運転者が酒気を帯びていることを知りながら、自転車で自分を送るよう依頼して同乗し、自転車の運転者が酒気帯び運転をした場合:同乗者に2年以下の懲役又は30万円以下の罰金
- 酒酔い運転をした場合:5年以下の懲役または100万円以下の罰金
いずれにしても、飲酒運転をした本人だけではなく周囲の人も罰則の対象になる可能性があります。お酒を飲んだときの自転車の扱いには十分に注意しましょう。
自転車で飲酒運転すると赤切符ですか?
自転車で悪質な違反をすると、赤切符(交通切符)が交付されて刑事罰の対象となり、検察庁に送られます。飲酒運転をしたから絶対に赤切符が交付されるとは限りませんが、可能性は十分あります。
また、反則金を納付させる青切符も導入されることが決まっており、今後自転車の交通違反の取り締まりは強化されていくでしょう。
自転車売るならアップガレージサイクルズ
「どこで売ればいいのか分からない…」と迷ったときは、アップガレージサイクルズにお任せください。
私たちはリユース業界で培ったノウハウを活かし、管理コストを削減することで高価買取を実現しています。
自転車はパーツごとに査定するため、カスタムされた車体でも価値をきちんと見出せます。
また、ヘルメットや空気入れなどの関連アイテムもまとめて買い取ることができるため、点数が増えれば査定額アップも期待できます。
さらに、運営元は東証スタンダードに上場しているアップガレージグループ。信頼と安心の実績があります。
「プロに見てもらいたい」「できるだけ高く売りたい」――そんな方は、ぜひ一度お問い合わせください。
電話番号:0120-417-182
受付時間:9:00〜18:00 年中無休(12/31〜1/3を除く)
まとめ
近年、自転車に関する交通事故は増加傾向にあり、その影響から2024年11月に自転車の飲酒運転の罰則が強化されました。大前提として自転車での飲酒運転はNGです。これは法改正前から変わっていません。2024年11月の法改正で変わったのは、酒気帯び運転を対象にした罰則の追加です。飲酒運転に関する取り締まりは年々厳しくなっています。逮捕される可能性もあるので、軽い気持ちで飲酒運転するのはやめたほうがよいでしょう。
自転車に乗るときはルールを守り、安全な走行を心がけてください。