ロードバイクのポジションを調整する方法!注意点も併せてプロが解説

ロードバイクに乗っていると、ポジションという言葉を見聞きすることがあります。あなたは最適なポジションでロードバイクに乗れていますか?
最適なポジションでロードバイクに乗れると、さまざまなメリットがあります。しかし、うまく調整できていないと、走行に違和感があったり、疲労が溜まりやすくなったりします。最悪の場合、怪我をすることもあるでしょう。
そのため、ロードバイクのポジションの調整は非常に重要です。そこでこの記事では、ロードバイクのポジションを調整する方法についてわかりやすく解説します。
注意点やうまく調整できないときの対処法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事でわかること】
- ロードバイクのポジションを調整する方法
- ロードバイクのポジションを調整するときの注意点
- うまく調整できなかったときの対処法
目次
ロードバイクのポジション調整はいつやるべき?
結論からお伝えすると、ロードバイクのポジション調整は本体購入後すぐがベストです。
間違ったポジションで乗り続けると、冒頭でも述べたように走行に違和感があるだけではなく、疲労が溜まりやすくなり、怪我につながることもあります。
その点、早い段階でポジションの調整が完了していれば、正しい姿勢で乗れます。
結果、間違ったポジションで乗った場合よりも、速く快適に走行できるでしょう。
ロードバイクのポジション調整をするメリット
ロードバイクのポジションを調整すると、以下のようなメリットがあります。
- 長時間快適に乗れる
- スピードを維持しやすくなる
- 疲労が溜まりにくくなる
- 怪我をしにくくなる など
サドルやハンドル、クリートなどのポジションを最適な位置に調整することで、乗り心地を劇的に改善できる可能性があります。
実際に試してみるとわかりますが、乗り心地にかなり驚くかもしれません。
せっかくロードバイクに乗るならポジションを調整することをおすすめします。
ロードバイクのポジションを調整する方法
ロードバイクのポジションを調整する方法は、いくつかあります。調整する場所は主にサドル、ハンドル、クリートの3箇所です。
以下でそれぞれの詳細を見ていきましょう。
サドルの位置をチェックする
サドルの前後位置をチェックします。具体的には、右クランクが地面と水平になる位置に合わせてください。時計の3時です。
そして、そのままサドルに座り、ペダルに足をかけて、膝の皿の裏側から垂直におろした線がペダルを通っていれば問題ありません。ちなみに、おろした線がペダルよりも前に出ている場合は前乗りといい、後ろの場合は後ろ乗りといいます。
サドルの高さを合わせる
サドルの前後位置をチェックするタイミングで、高さも合わせましょう。自転車に腰をかけた状態でペダルにかかとを乗せたとき、足がまっすぐ伸びているならサドルの高さは合っているといえます。
サドルの高さが合っていないと、走行しにくくなります。高くても低くても走行に支障が出るので、快適に乗りたい方はぜひ調整してみてください。
また、以下の計算式を使えば最適な高さを算出できます。
- サドルの高さ=股下寸法×0.87cm
ハンドルの高さを調整する
サドルのチェックと同時に、ハンドルの高さも調整してみてください。最初のうちは、サドルとシフトレバーの高さが、同程度になるあたりで調整するとよいでしょう。
ただし、ハンドルの高さは体の大きさや柔軟性によって最適な位置も異なるので注意が必要です。
ちなみに、高い位置にハンドルを設定すると前傾姿勢がゆるくなるので、比較的楽に走行可能です。さらに、顔を上げやすくなるので視野を広く持って走れます。
一方で低い位置の場合、姿勢はきつくなりますが、スピードを維持しやすくなるというメリットがあります。
ハンドルの角度をチェックする
ハンドルは高さだけではなく、角度もチェックしてみてください。目安は、ブラケットと地面が水平になる位置です。角度が適切かどうかわからない場合は、以下のポイントを確認しましょう。
- ブレーキレバーに手がかかりやすいか
- ブレーキはしっかりと握れるか
- 手首が変な方法に曲がっていないか
いずれか一つにでも該当するなら、適切な角度ではなく手首を痛めやすくなる可能性があるので注意が必要です。
クリートの位置をかかと側にする
ビンディングシューズで乗る際は、クリートの位置にも目を向けてください。ビンディングシューズは、ペダルと足を固定する靴です。目安は、母指球のやや後ろ、かかと側です。
ビンディングシューズは欧米人の規格で作られていることが多く、クリートの位置も基本的には欧米人の足の裏に合うようにできています。
そのため、クリートの位置は何度も調整する必要があるかもしれません。
しかし、調整しないと足首などを痛める恐れがあります。やや手間だと感じるかもしれませんが、最適な位置を見つけるまで何度も調整することをおすすめします。
ロードバイクのポジションを調整するときの注意点
ロードバイクのポジションを調整するときは、一箇所ずつ行うようにしましょう。
一度にすべての箇所を調整すると、どこを動かしたから状態が良くなったのか、どの部分を調整したからポジションが悪くなったのかといったことがわからなくなります。
まずは、一箇所指定して調整してみてください。
また、数ミリ単位で調整するとよいでしょう。一気に数センチ動かすのが悪いわけではありません。
しかし、あまりに変化が大きいと、正しい位置なのに違和感のほうが勝ってしまうことがあります。快適に自転車に乗るためにも、少しずつ丁寧に調整していくことをおすすめします。
ロードバイクのポジションがうまく調整できないときは?
ロードバイクのポジションがうまく調整できないときは、フィッティングサービスを提供している店舗を探してみるといいかもしれません。
自転車のプロにしっかりとチェックしてもらえば、自分にとって最適なポジションも見つかります。しかし、店舗によっては作業費用がかかるところや、そもそも対応できないところもあります。
事前にしっかりと調べておく必要があるでしょう。
また、パーツ自体を交換するのも一つの手です。パーツを交換することでも、うまく調整できるかもしれません。
アップガレージサイクルズは、さまざまなパーツを取り揃えています。新古品や中古品を取り扱っているので、ほかの店舗よりも安くパーツを手に入れられるでしょう。
ロードバイクのポジション調整がうまくいかない場合は、当社のサイトからパーツの購入も検討してみてください。
ロードバイクのポジションを調整して安全かつ快適に乗ろう!
ロードバイクのポジション調整は、本体を購入したあとすぐに行うとよいでしょう。間違ったポジションで乗り続けると、体に大きな負担をかけることになります。
まずは、この記事で紹介した方法で調整してみることをおすすめします。ただし、ロードバイクのポジション調整は一箇所ずつ、少しずつ行うようにしてください。
ポジションが最適な位置になれば、長時間快適に乗れたり、疲労が溜まりにくくなったりします。ポジションを調整して、快適にロードバイクに乗り続けましょう。