チューブレス化のメリット・デメリットを徹底解説!気になる選び方も紹介

普段よく自転車に乗っている人なら、一度は「チューブレスタイヤ」のことを見聞きしたことがあるのではないでしょうか?
実際、タイヤのチューブレス化はメリットが多いため、近年注目を集めています。しかし、メリットばかりに目を向けていると、チューブレス化した際に後悔する可能性もゼロではありません。
そこでこの記事では、チューブレス化のメリット・デメリットをわかりやすく解説します。自転車のタイヤのチューブレス化を考えている人は、本記事でメリットとデメリットの両方に目を通してから検討してみてください。
【この記事でわかること】
- 自転車のタイヤをチューブレス化するメリット
- 自転車のタイヤをチューブレス化するデメリット
- チューブレス化したタイヤのメンテナンスについて
目次
自転車のチューブレスタイヤとは?
自転車のチューブレスタイヤは、文字どおりチューブがないタイヤの総称です。近年、チューブを内蔵しないチューブレスタイヤの注目が高まっており、実際にタイヤを交換する人も増えています。
ちなみに、チューブレス・レディというタイヤもありますが、規格は別物ですので混同しないように注意が必要です。両者の大きな違いは、タイヤの内部に専用のシーラントが必要かどうかです。
タイヤのチューブレス化のメリット4選
自転車のタイヤをチューブレス化するメリットは、大きく4つあります。
- 乗り心地が向上する
- スローパンクになる
- 軽量化できる可能性がある
- 安定して長く乗れる
チューブレス化に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
乗り心地が向上する
タイヤをチューブレス化すると、乗り心地が向上するというメリットがあります。これは、チューブレス化したタイヤは、段差の衝撃や振動などが小さくなるためです。
チューブタイヤと比較すると、段差や未舗装の道路も安定して走行できます。「ちょっとした段差で跳ねる感じを減らしたい」「長時間快適に乗り続けたい」という場合は、タイヤのチューブレス化を検討してもよいでしょう。
スローパンクになる
タイヤをチューブレス化すると、スローパンクになるというメリットもあります。スローパンクは、タイヤの空気が徐々に抜ける現象のことです。
チューブがあるタイヤは一度チューブに穴が空いて低圧になると、リムとタイヤに隙間ができて一気に空気が抜けてしまいます。一気にタイヤの空気が抜けると、バランスを失いやすくなり、転倒するなど怪我につながることもあります。
その点、チューブレス化すれば一気に空気が抜けないので、急に走行が不安定になるといったことはないでしょう。
軽量化できる可能性がある
タイヤをチューブレス化すると、軽量化できる可能性があります。そのため、軽快な走りを求める場合は、チューブレス化を検討してもいいかもしれません。
ただし、チューブレスタイヤのほうが必ず軽くなるとは限らず、モデルによってはチューブありとほとんど重さが変わらないこともあります。
軽量化を目的としてチューブレス化する場合は、事前に重量を確かめてから行いましょう。
安定して長く乗れる
チューブレス化した場合、適切な空気圧管理と定期的なシーラント補充を行っていれば、チューブのあるタイヤよりも安定して長く乗れる傾向があります。
また、チューブのあるタイヤはチューブが劣化したら交換する作業が必要になります。このとき、タイヤはリムから外さなければなりません。
一方チューブレスタイヤの場合は、仮にメンテナンスが必要だったとしてもタイヤをはめたままメンテナンスが可能です。タイヤのつけ外しという手間がないのはメリットといえるでしょう。
タイヤのチューブレス化のデメリット
タイヤのチューブレス化には、以下のようなデメリットも存在します。
- 費用がかかる
- メンテナンスが必要である
- パンクの修理に手間がかかる
メリットばかりに目を向けていると、チューブレス化したときに後悔する恐れがあります。チューブレス化を検討している人は、あらかじめチェックしておきましょう。
費用がかかる
チューブレスタイヤは、一般的なクリンチャーよりも価格が高い傾向にあります。
ホイールのメーカーによっては使用するタイヤに指定があることもあり、クリンチャーのときと比較して安いタイヤでの運用がしにくくなります。
また、チューブレス化はタイヤ以外のパーツも必要です。
- 専用のシーラント
- チューブレスバルブ
- チューブレス・リムテープ など
場合によっては、タイヤブースターを買わなければならないこともあります。このように、チューブレス化は費用がかかることを覚えておきましょう。
メンテナンスが必要である
チューブレス化すると安定して長く乗れるようになりますが、メンテナンスが欠かせません。例えば、ブースター付きのポンプや専用のチューブレス用ブースターなどを用意して、空気を入れなければなりません。
また、シーラントを充填する手間が発生することもあります。クリンチャーと比べるとメンテナンスにやや手間がかかるといえるでしょう。
パンクの修理に手間がかかる
チューブレス化すると、パンクの修理に手間がかかります。
例えば、チューブがあるタイヤがパンクした場合、チューブを交換して終わることがほとんどですが、チューブレス化はタイヤごと交換しなければなりません。
とくに、出先の場合は簡単にパンク修理するのは難しいでしょう。
チューブレス化|タイヤの選び方を解説
チューブレス化を希望するなら、タイヤを選ぶときに以下の項目をチェックしましょう。
- 太さ
- 機能性
- 重量
- 用途(レース・トレーニング・長距離・オフロード)
快適性を求めるのであれば、タイヤは太くするのがおすすめです。一方で、こぎ出しの軽さや登り坂を楽さを求めるなら、細いタイヤがよいでしょう。
チューブレスタイヤは、グリップ向上や耐パンクなどさまざまな機能が付随することがあるため、機能性についてもしっかりチェックしてみてください。
また、重量と用途もタイヤ選びの判断材料になります。自分の目的を考えて、最適なチューブレスタイヤを選びましょう。
タイヤをチューブレス化したらメンテナンスは必要?
チューブレス化したら、メンテナンスは必要です。メンテナンスしなくても乗れますが、パーツが故障したり、不具合が生じたりすれば、大きな事故につながる可能性もあります。
例えば、以下のようなメンテナンスを定期的に行いましょう。
- 空気を入れる
- シーラントを補充する
自らメンテナンスをするのが手間だったり、心配だったりする場合は、プロにチェックしてもらうのがおすすめです。
また、長期間保管する際はホイールから取り外して保管するとよいでしょう。
チューブレス化のメリット・デメリットに関するFAQ
チューブレス化のメリット・デメリットに関するFAQは、以下のとおりです。
- タイヤのチューブレス化は自分でもできますか?
- シーラントはどれくらいの期間で補充したほうがいいですか?
それぞれの回答を見ていきましょう。
タイヤのチューブレス化は自分でもできますか?
タイヤのチューブレス化は自分でも可能です。ただし、パーツと工具をそろえるための費用がかかります。
また、うまく作業できなければ結局プロに依頼することになり、パーツと工具の費用に加えて、さらに費用がかかることになります。
余計な費用をかけたくないなら、最初からプロに依頼したほうがいいかもしれません。
シーラントはどれくらいの期間で補充したほうがいいですか?
使用状況によりますが、シーラントの補充は3~4ヶ月程度が一般的です。これは、シーラント自体が数ヶ月で揮発するためです。
3~4ヶ月はあくまで目安なので、もう少し短いスパンで確認する必要があるでしょう。ホイールを振ってみて音がしなければ、シーラントが不足している可能性があります。
チューブレス化にはメリット・デメリット両方ある!
タイヤをチューブレス化すると乗り心地が向上したり、スローパンクになったりとさまざまなメリットがあります。一方で、費用がかかったり、パンクの修理に手間がかかったりするというデメリットもあります。
そのため、チューブレス化するかどうかは、メリットとデメリットの両方を考慮して決定しましょう。
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